京都市市民活動総合センターのブログ

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【ご報告】ミニシンポジウム ホンネで語ろう、認定NPO法人制度

こんにちは、しみセンです。

本日は13年12月20日に行われたミニシンポジウム

「ホンネで語ろう、認定NPO法人制度」のご報告です。

本来なら市縁堂のシリーズのはずですがよりタイムリーなものをということで、

こちらの記事を更新させていただきます。

このミニシンポジウムは平成24年のNPO法改正により認定NPO法人格の取得の方法が多様になったことをきっかけとして、市民や団体の意識がどのように変化しているのかを“ホンネ”で語ってもらおうという集まりです。

今回はしみセンスタッフに実際に参加してもらいましたので、レポート風にご報告をお届けします。

 

まずは、開催概要はこちら、

開催日時:2013年12月20日19:00~21:00

会場:京都市市民活動総合センターミーティングルーム1・2

ゲスト:大西啓子さん(認定NPO法人きょうとグリーンファンド理事兼事務局長)

    鴇明浩さん(准認定ファンドレイザー)

当日の様子はこんな感じ、

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 左から大西さん、鴇さん、森本です。

それでは、レポートをどうぞ~。

 

当日は寒い夜にも関わらず、多くの市民の方の参加をいただきました。はじめにしみセンの副センター長の森本が、京都に息づく市民活動、阪神大震災からボランティアへそして市民活動への道のりや、NPO法人制度制定や認定NPO法人制度について語り、市民がNPOを通じて社会に関わることが出来るよう、NPOは多様な市民との関わりが必要となってきている、ということをお話させていただきました。 

休憩をはさんでいよいよメインとなる“ホンネ”のトークです。

このセッションでは、認定NPO法人きょうとグリーンファンドの理事兼事務局長の大西啓子さんと准認定ファンドレイザーの鴇明浩さんにご登壇いただきました。

大西さんからは、活動のご紹介を通じて、「地域に自然エネルギーを拡げる活動の中で、“寄付を呼びかけるときに心がけていること”」として、以下のご紹介がありました。

  • 何のための寄付かを明確に。
  • 目的、事業概要、期間などを具体的に(示す)
  • 収支を含めた結果の報告(寄付者へ)
  • くらしの見直しを促す提案呼びかけ、減った支出を寄付してもらう
  • 具体的に現実が動くことを実感してもらう(寄付者に)

寄付をするということは、「自分の考えるよりよい社会とはどのようなものか、どのようなことをすればよいか考えるということ。」そして、「(団体は)どのように貢献できるのか問われる。」という思いを教えていただきました。実践として、独自の基金の運用をされてきた体験談などから、“ホンネ”のメッセージを伝えてくださいました。

 

鴇さんからは、「寄付白書2012」のデータを基に、NPO・市民活動団体の資金の流れについて、団体はもっと意識するべきということ、そして、アメリカや欧米に比べ寄付が少ない日本の現状について熱くお話をしてくださいました。2011年の寄付市場、寄付支出の国際比較など、日本人の寄付に対する意識を数字を用いて解説をされ、欧米との寄付に対する意識の違いの大きさを感じさせられました。

 

その後の質疑応答では、実際に市民活動をされている方々から活動に関する悩みや質問がたくさん上がりました。

その中で大西さんは「初めは寄付がないと広がらない、寄付=共感の方が広がる。(寄付をした人が)参加をして事業を担う人になる」「自分のできること、自分のできる範囲でやり続けること。想いが強い人同士がつながっていく。困ったときは誰かが手をさしのべてくれる。自分の気持ちの強さが大切。」と皆さんを勇気づけておられました。

 

鴇さんは「寄付に想いを託すということは、(数字に)現れている。震災以降、統計では寄付が増えている。寄付への想いやその団体を応援したい、スタッフのがんばっている姿に感動して(市民は)寄付をする。寄付を受ける人も感謝の気持ちを手紙などで表すなど、営業戦略も大切です。」「自分ならまず調査、マーケティング、リサーチに資金をあて(寄付をしてくれる)ターゲットを探す。NPOだって競争社会。マネジメントを強くしていくことが大切。」と締めくくられました。

 

おかげさまで、認定NPO法人制度や、寄付獲得について様々な面から多くの方に学んでいただくことができたミニシンポとなりました。

しみセンでは1、2、3月もまだまだNPOについて学ぶ講座を開催していきます。

みなさんもぜひご参加くださいね!

※本文中の括弧内はしみセンが加筆したものです。

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