みなさん、こんにちは。
しみセンです。
今日は10月に開催しました、
講演会「心揺さぶる・人を動かす パブリックスピーキング」のご報告です。
今回の講演会はNPOや市民活動団体が寄付や支援を集める際に、
お願いする人を動かすために必要なプレゼン力とは何かをテーマに開催しました。
講師の蔭山さんは3連休で移動に苦労した話などから、まず参加者の様子を見て会場の雰囲気づくり。
前半は会場の参加者とのやり取りなども含めつつ進んでいきます。
会場全体が蔭山さんのお話に引き込まれてきたところで、プレゼンにおける重要ポイントのお話へ、
- 話せば分かってもらえると考えてはいけない
- (相手が)分かることと行動することは違う
ということを念頭に置きプレゼン(スピーチ)を組み立てていくという話からいっきに核心に迫っていきます。
プレゼンは説明とは違う。
誰がプレゼンをするかに始まり、
演出、演技、シナリオとその流れは演劇によく似ているとご自身の経験をもとに
説明されました。
その後、3~4人のグループに分かれて実際に自らのことをプレゼンする、という形でのワークを行いました。
ここで参加者を代表し、しみセンのイベント「市縁堂」(11月9日開催)でプレゼンする予定の団体から、ひとり実際にスピーチをしてもらいました。
その伝えたいことの明確さやストーリー組立のうまさに蔭山さんも思わずびっくりされていました。
休憩をはさんだ後半は前半の話やスピーチのワークの振り返りから、
スピーチの組み立て方についてドラマの枠組みをもとにして解説されます。
スピーチの核心部分として、
「体験談」の重要性を説明されました。
日常がある出来事=「事件」が起こることにより、非日常になり
それが解決されることにより、新たな日常が起きたという体験談を
いかにリアリティをもって他者に伝えるかというお話でした。
これをNPOの寄付・支援獲得で考えると、
その活動を始めるきっかけとなった出来事
その課題の解決に取り組む非日常
課題解決後に生まれた、または生まれるであろう新たな日常を
その素晴らしさや、話しかける相手に起こりうることだということを伝え、
共感してもらい、寄付・支援につなげるということ
だと、蔭山さんのお話からしみセンスタッフは理解しました。
実際に話を聞いて短時間でもワークをふまえると、
蔭山さんの言われている「話せば分かってもらえると考えてはいけない」
「(相手が)分かることと行動することは違う」というお話や、スピーチの核心部における「体験談」が相手の理解に役立つことがよく分かった講演会でした。
(講師プロフィール)
蔭山洋介さん:株式会社コムニス代表取締役。スピーチライターであり、スピーチトレーナー。政治家や企業経営者をはじめとする多くの顧客を指導。
著書には「パブリックスピーキング~人を動かすコミュニケーション術~」がある。
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